今回撮影したのは物語の「ガラスのピアノ」のような切子の模様が入ったグランドピアノ型の小物商品です。
書いているのはこんな人
テーウルウェアやリビング装飾・アクセサリー入れなどにギフトとして人気の美しい輝きを放つ商品です。
写真技術を前面に出した写真ではなく、女性向けにムードのある”いいね!”がもらえる写真を撮って欲しいという撮影依頼でした。
光の反射が美しい透明なリビング装飾・テーブルウェア・アクセサリー小物商品
ガラス・アクリスガラス・アクリル素材はアクセサリーや商品小物、ウィンドディスプレイ装飾・インテリア・建築資材などいろいろなところで使用されるようになりました。
しかし、透明な商品と鏡面反射する商品は物撮り写真を撮影する上で後ろの背景を写してしまい前面の景色も反射で写してしまうので商品撮影として難易度が上がります。
商品の特徴・こだわり
天板が切子模様のクリスタルグランドピアノは、職人が丁寧に切削・加工した切子の模様は光を当てるとプレミアムなクリスタルの輝きを放ちます。 おしゃれで高級感のある美しい光の反射と切子ガラスの光の透過が印象に残る商品でした。
繊細なカッティングラインと光の屈折を考えた構成デザインに細部までこだわった切子ブランドメーカーの伝統と新しさの表現力を感じました。
撮影する上での注意点・ポイント
1、透明な商品でもガラス素材・アクリル素材・ビニール素材・ジェル素材・器に入った水などさまざまです。 被写体の素材感をファインダーを通す前に自分の目で確認しリアルな反射の方向や歪み質感を確認しましょう。
2、透明な商品についた埃はとても目立ちます。撮影準備の前段階で撮影スタジオを掃除して埃をなくし、撮影中も埃を舞い上げないように注意しましょう。
3、透明な部分にくすみがあると見た人に商品価値の低いブランドイメージを与えたりターゲットユーザー目線を間違えてしまうことがありますので気をつけましょう。
以上の3つのポイントをおさえておきましょう。
クリスタルガラス素材テーブルウェアの食器・グラスの写真撮影はこちら
透明な商品の撮影方法
透明な商品の撮影方法は、的確に光をあてることで商品の光沢面・鏡面は周囲の光のスペクトルを拾い風景を写し込むことがポイントとなります。
理科の授業で学んだプリズムの光の屈折と同じで、光の入射角によって光沢面・鏡面で光は屈折し光のスペクトルによって角度が分かれて美しい光彩を放ちます。
白背景・黒背景で光の扱いは逆になりますが、商品の特徴を表現する方法は常に同じです。
そこにライティングテクニックでグラデーションをつけることでドラマチックな世界観をつくり商品のブランディング戦略につなげることができます。
使用機材一覧
カメラボディ、レンズ100mm、蛇腹フード、三脚、ストロボ400w 4灯
デコラ、トレペ、ケント紙、スヌート、リフレクター
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